2025年8月31日 宮木野より🌱
まだまだ暑い日が続きますね。
前回の経験を踏まえて、きゅうりのビニールハウス定植は少し控えています。
夏の野菜たちは、まるで冬の足音を感じているかのように、先へ先へと急いで成長しているようです。

ハモグリバエの被害が目立つように
最近は、ハモグリバエの被害に悩まされるようになりました。
収穫したきゅうりの下葉はすっかり食害されてしまうことが多く、成長が早いからと油断していたら、去年あたりから被害がどんどん大きくなってきました。
右の〇で囲った部分が被害の跡です。
指でブチッとつぶすという人がいますが、、、、、

無農薬と農薬のはざまで
「無農薬で育てたい」という声はよく聞きます。
でも実際には、家庭菜園でも農薬を適切に使うのが効果的な対策方法だと感じます。
ところが、ハモグリバエに対応できる農薬は高価なものが多く、家庭菜園規模ではなかなか手が出しにくいのが現実です。
プレオフロアブルという選択肢
そんな中で手の届きやすいのが プレオフロアブル です。
基本データ(概要)
- 有効成分:ピリダリル 10.0%
- 剤型:類白色の水和性粘稠懸濁液体
- 登録番号:第21333号(農林水産省登録)
- 特長:
- ハモグリバエ、アザミウマ、チョウ目害虫などに有効
- 耐雨性・残効性に優れる
- 天敵や有用昆虫への影響が少なく、IPMにも適合
きゅうりでの使用例
- 対象害虫:ハモグリバエ類
- 希釈倍率:1000倍
- 使用量:100〜300L/10a
- 使用回数:2回以内(収穫前日まで使用可能)
家庭菜園でも比較的安心して導入できる薬剤だと思います。
ワンポイントアドバイス
その①:家庭菜園用とプロ用の違い
実は 中身は同じ。
ただし、プロ用の方が量が多く、値段もお得です。
パッケージが専門的に見えてハードルが高そうですが、実際はプロ用を選んだ方が断然おすすめです。
その②:農薬の安全性について
「日本の農薬は安全」と言われるのは、希釈倍率と使用回数を守ることが前提です。
農薬の多くは海外で特許が取得されていますが、日本では使用基準がしっかり定められており、安心して利用できます。
私は自作の 「農薬希釈倍率計算ツール」 を使って管理しています。
友人からは「料理の塩分濃度計算にも便利ね」と言われましたが、本来の目的は農薬用です(笑)。
まとめ
ハモグリバエの被害は年々広がっています。
放置すると収穫量が減り、家庭菜園の楽しみも半減してしまいます。
「無農薬」にこだわり過ぎず、プレオフロアブルのように信頼できる農薬を上手に活用していくことが、美味しい野菜を安全に育てるコツだと思います。
これからも、自然のリズムに寄り添いながら、必要に応じて農薬の力も借りつつ、家庭菜園を楽しんでいきたいです😊🌿
◆ハモグリバエの幼虫が葉の内部を蛇行しながらトンネル状に食害するため、緑色の葉にあたかも白い線を描いたようになります。
それゆえ、エカキムシとも呼ばれます。
私の被害状況、つまり〇で囲った部分も人の形に見えなくもない、、、
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