形を失っても、残るもの ― 宮木野の牡丹と雨

2026年5月2日(土)

五月晴れという言葉があるにもかかわらず、
最近の宮木野は梅雨を思わせるような天気が続いています。

降り続く雨の影響で、牡丹の花は形を崩してしまい、
本来の美しい姿を見ることはできませんでした。

それでも、その「牡丹色」の美しさには目を奪われます。
形を失ってもなお、気品を失わない――
そんな自然の強さと美しさを感じた日です。

牡丹色

去年の牡丹は、こんなにも美しく咲いていました。🌸
https://www.molilizhi.com/?p=965

2025年 牡丹

形を失った牡丹は、むしろ色の美しさをいっそう際立たせます。

幼いころは、クレヨン一本の単色に見えていたものが、
今ではその中にある明暗や、微妙な違いまで感じられるようになりました。

人と接する中でも、同じことを思います。
一色ではなく、いくつもの色が重なり合っていることに気づけるようになりました。

歳を重ねると、失うものばかりではなく、
こうして見えるものも増えていくのですね。


「牡丹色」は伝統色なので、実はこれ一つに固定されたRGB値があるわけではありません。
ただ、一般的に使われる近い表現はいくつかあります。

代表的な近似値はこちら👇

#E761A4 華やかな牡丹色

#D04F97 落ち着いた牡丹色

#C9498A 深みのある牡丹色


傘差し牡丹

父は、こまめな人でした。
雨が降ると、牡丹の上にそっと傘をさしていたのです。
ちょうど、自転車に取り付けるあの傘のように。

きっと雨に気づくと、傘を棒に括りつけて、
牡丹のための小さな屋根を作っていたのでしょう。

その光景が、今になって静かに浮かんできます。

父を思い出させてくれた雨に、感謝です。
あの細やかさには、いまだに追いつけそうにありません。


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